女の子がほしくてほしくて授かった大事な長女てんちゃん。
こんなに女の子が大変だとは思いもしなかった。
小1で登校しぶりになったてんちゃんも小3になりました。
小2の秋くらいから習い事をしたいと意欲的になり今はヒップホップとフラダンスを習っています。
家にこもりがちだった小1とは違い、帰ってきてすぐ遊びに行きたくて宿題もせず飛び出していくほど活発な女の子に成長しています。
現在の担任の先生は学校一怖い先生だそうで新学期は学校へ行きたくない日もあったりと少し心配もしましたが、精神的にも強くなって1日休んだだけでへこたれず毎日元気に学校へ行っています。
小学校低学年で?これって反抗期?
小2の3学期くらいからです。私の言うことに口答えするようになりました。
最初は流せていたものの小3になり、家にいる間の不機嫌な態度がどんどん目に余るように。
とにかく朝起きてすでに不機嫌。
(無言で起きてきて不機嫌。ソファに横になる)・・・はぁぁ。
パンもうすぐ焼けるから着替えなよー。
なんでよ!まだパン焼かないでって言ったじゃん!
耳はもっとカリカリがいいの!
塗るのはこれじゃないのに!!
(怒!)起きてきてすぐそんなに文句言うんなら自分で朝ごはん用意しなさい!!
なにかにつけ文句!そのあと口をだそうものならふてくされ、ため息つきながら準備。テレビを見始めると母の声はシャットダウンです。
私だっててんちゃんの反抗に「そうなの?でも時間ないから考えて動こうねー。」なんて育児書のように対処できません。
勉強しない娘につい言ってしまう「勉強しなさい!」
わが家は夫の意向で『宿題よりも遊び優先』でやってきました。だから帰ってきてダラダラして宿題もせず遊びに行ってもそれはそれ。私本心は宿題をささっとして遊びに行ってほしいので今日は言わない、でもしなさすぎて言ってしまうという葛藤の日々です。
しかーし、反抗も相まって我慢にも限界が。
勉強しなさいを言わずに過ごしたある日、案の定寝る時間間際まで宿題が終わりませんでした。
寝る時間まであと5分。
もうっ!Youtube見る時間なくなっちゃった!!
(イライラしながらテレビをつける)
あと寝るまで5分だしYoutubeはもうやめなさい!
自分が宿題せずに遊んでたからそうなるんでしょ!
なんでよ!まだ5分あるじゃん!!
弟に意地悪して手を出す、何を言っても文句か「はいはい」の態度、夕ご飯は延々と時間がかかる。それまでもてんちゃんに怒り続けていただけに私の怒りはMAXです!
ほっといて寝ると、1つ動画を見終わって布団へ。
おかあさん・・・さっきはごめんなさい。
謝ってくるところがまだ小学校低学年の反抗期でしょうか。こんな毎日に私も怒り疲れてつい突き放してしまう日々。
育て方?親のせい?
弟や他の友達と比べてはいけないと思いつつ、よその女の子を見ては「みんな家でこんなに親に反抗したりしないんだろうなぁ。遊ぶ前に宿題してくるってすごいな。どこのお母さんも温厚だもんな。」だんだん自分の責任ではないかと感じ始めました。
育児に正解はないんでしょうが、娘VS母の毎日。怒りたいわけじゃないのに娘に反抗されると自分もイライラする。こんなのは間違っているということはわかるんです。でもどうしていいのかわからない。
客観的になりたくて本を探しました。そこで見つけたのが医学博士、臨床心理士でもある松村亜里さんの『世界に通用する子どもの育て方』。
叱ってばかりではだめだ。娘のいいところもほめてあげよう。といつも念頭には置いていたものの悪いところばかりが目につきネガティブな声掛けばかりしていた私。
「もう自分でできることはしなさい」と言いつつ口を出していた日々。
ほめ方も自律の促し方も間違っていたことに気付きました。
【自立】
人に頼らないで自分の力で行動したり生活したりしていくこと。ひとり立ち。
【自律】
他からの支配や助力を受けず自分の行動を自分の規律に従って正しく規制すること。コントロール、マネージメント。
小学生だから自立ではなく自律なんですね。もう『自律』しようとしている娘を親がコントロールしてはいけないということです。そして親が先にコントロールを手放すと自律が芽生えるんだそうです。
もう一つ勉強になったのは、子供の課題と親の課題を分けて考えるということ。
子供は『自分で決めたい』欲求があるそうです。
その日、子供たちに話をしてみました。
・朝の準備は子供の課題
(=集合時間に遅れるのもテレビが見えないのも親の問題じゃない)
あなたたちはもう自分で朝の準備ができると思う。もし見たいテレビがあるとかしたいことがあるなら、何時に起きたらいいか、学校に行く時間までに何をしたらいいか自分で考えて行動してみよう。
・宿題や明日の準備も子供の課題
(=それが間に合わなくて、できなくて困るのは親じゃない)
寝る時間は21時だよね。友達とも遊びたいし宿題や習い事もある。家で自分の好きなことやしたいことがあるなら、いつ宿題や準備をしなければいけないか自分で考えて行動しよう。
話してみて子供たちはそれなりに話を理解してくれたようです。
次の日、朝からてんちゃんはいつもの30分前に起きるようになりました。そこからいつもの起床時間まではゴロゴロテレビを見て過ごすものの、不機嫌で起きてくることはなくなり時間を考えて動くてんちゃん。早めに起きてくれる分、朝ごはんの希望も聞くことができるので朝のバトルは解消しました。
それでもお互い人間です。そんな毎日うまくいくわけもなく。夜はそれなりに娘VS母な日もありました(笑)。
劇的変化⁉中間反抗期とは
ある日、寝る前あまりのてんちゃんの態度に頭にきて突き放してしまいました。
いつものように布団で「おかあさんごめんなさい・・・」わかっているけども許せない私。
歩み寄れない気持ちを何とかしたくてスマホで反抗期について色々調べました。すると、
・反抗期には第一反抗期(2歳頃のイヤイヤ期)、第二反抗期(中学生~高校生の思春期)、その間に中間反抗期というものがある。
・中間反抗期は年長~小学校中学年頃に現れる。
・中間反抗期は自立への第一歩。
・反抗期は成長のあかし。
・親よりも友達が大切になってくる時期。
小学校3、4年生はギャングエイジと呼ばれる時期だそうです。そのサイトを読みながらあまりにてんちゃんに当てはまりすぎて笑ってしまいました。(こどもまなび☆ラボ参照)
そこで、となりでまだ眠れず泣きそうになっていたてんちゃんにこどもなまび☆ラボに書いてあることを話してあげました。
今てんちゃんたちはギャングエイジっていうらしいよ(笑)
こういうことして反抗しちゃう時期なんだって。
てんちゃんだけじゃなくてね、友達も家ではてんちゃんみたいに反抗しちゃう子もいるんだって。
でも悪いことじゃなくって成長している大切な時期で、てんちゃんたちは自分でできるようになろうって自律しようとしてる現われなんだよ。
イライラしちゃうよねー。お母さんもイライラしちゃうもん。
てんちゃんも「なにそれー」なんて言いながら一日の終わり私たち二人に笑顔が戻りました。
その次の日です!てんちゃん、なんと!一日イライラがなかったんです!
朝起きてテレビも見ず!着替えるとこから始まり、何かあれば怒らず私に伝えてくれ理不尽な機嫌の悪さも一切なし!
あれ?今日てんちゃん一日怒ってないんじゃない??
そうだよ。お母さんちょっとイライラしたことあったけどね。
なんて穏やかな一日だったんだ―――!!
『世界に通用する子どもの育て方』に、やりたくない気持ちに共感する、その気持ちを認めることが大切とありましたが本を読んですぐは私がなかなか行動に移すことができませんでした。しかし反抗期について調べて反抗期が成長の証だと理解でき、結果的に一緒に今のてんちゃんの状況を共感できたのがいい方向につながったのかなと思います。
「ほんとは私だってこんなこといやなのに・・・」という言葉がてんちゃんの口から出たことがあったのに、気持ちと行動が矛盾することが起こっているのかな?と気づきながらも受け止めてあげられなかった私。てんちゃんもダメダメそうじゃないばかり言われてどうしようもなかったのかもしれません。
ついつい親は良かれと思ってコントロールしてしまいがちですが、一筋縄ではいかない女子てんちゃんの子育てに勉強勉強の日々です。
もしかしたら今は休戦。この中間反抗期がまたいつギャングエイジとなって表れるのかわかりません。でも中間反抗期を乗り越えようとしているのは私だけでなく娘も一緒なんだと感じています。
女の子は口が達者でまるで自分と重なる部分にイライラしてしまう母親。私は思春期が激しかったので自分の母親にしてしまったことが自分に返ってきていると受け止めています。されど子育ては親育て。今夜も子供たちの寝顔に謝らなくていいように親業を顔晴りたいと思います。
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