おかあさん…おなかいたい。
小1の秋、その一言から始まった学校へ行きたくない病。
私たちてんむし家はてんちゃんが小学校に入学するタイミングで愛知県に引っ越してきました。
てんちゃんはどちらかといえば人見知りでシャイな性格。
保育園でも3年間、教室まで一人で行けなかったくらいです。
通っていた田舎の保育園は一学年26人のとてもこじんまりとした保育園でした。
保育園から中学校まで同じメンバーでずっと1クラス。
転校や引っ越しもめずらしい地域です。
なので卒園でその仲間のもとを去るのは特別支援学級の学校へ行く子と、県外へ引っ越すてんちゃんだけでした。
田舎から都会へ引っ越す不安
夫の転勤が決まり、心配したのはてんちゃんが周りになじめるか。
下のねこっちは心配性な性格だけど基本人見知りもせず体当たりしていく性格。
田舎の保育園でも1歳から未満児保育に通っていたので、都会の幼稚園に入園することに対して私たち親は何も心配しませんでした。
年長でいじめにあう
てんちゃんは年長の時、卒園前の時期にいじめにあいました。
基本的にはシャイな性格なので、仲の良い友達にちょっと強いことを言われると傷つきやすい。
ただ、そいういうことがあった日は私に話してくれる子だったので悲しいことがあっても対処できていたつもりです。
イジメに気が付いたのもてんちゃんが素直に毎日話してくれていたから。
ある日、「Aちゃんからキライって言われたりつねられたりする」と。
極めつけは、Aちゃんの言葉。
「てんちゃんなんか新しい学校へ行っても友達ができるわけがない」
毎日励ましていた私もさすがに静観していられませんでした。
この時すでにみんなと違う小学校に入園することが決まっていたからです。
年長クラスの担任の先生はとてもいい先生だったのですぐに相談しました。
「気付いてあげられなくてごめんなさい」と泣きながら相談に乗ってくれ、気を付けて見ててもらうようにしました。
ある日のことです。教室の隅で二人が何か話しているのを先生が見つけ声をかけたそうです。
話を聞くと、まだ帰る時間ではないのにてんちゃんに向かって「もう帰って。」と言っていたと。
先生はAちゃんとてんちゃんそれぞれに話を聞く場を持ち、相手の保護者にも伝えてくれました。
せまい田舎の保育園なので保護者同士おたがいのことは知っています。
しかもAちゃんのパパは保護者会会長。私は保護者会副会長。
Aちゃんのママとも高校の同級生。
おじいさんおばあさんとも仕事柄顔見知りでしたが、みなさん優しい良いご家族です。
だから正直、どうしてその子がイジメをしてしまうのか理解できませんでした。
後日、Aちゃんのママがわが家まで謝りに来てくれ、家族みなさん私に会うなり申し訳なかったと謝罪してくれました。
先生によると、上にお兄ちゃんのいる女の子は気が強い傾向があるのは確か。
Aちゃんは本当は仲良くしたかったんだと。
なんでもテキパキこなしていくAちゃんにとって、隣の席になったマイペースなてんちゃんにイライラしてしまったんじゃないかという話でした。
てんちゃんの気持ちを考えると悲しくなりましたが、Aちゃんのこともご家族も知ってるだけに、親としてAちゃんに対して怒りや嫌悪感みたいなものは感じませんでした。
それもあって私も夫もこの件に関して取り乱すことなく冷静に対応することができました。
こんなことが卒園前にあったこともあり、てんちゃんは新しい環境に馴染めるのかな・・・
そう思いながら引っ越してきました。
引っ越し、入学。新しい環境でてんちゃんは
嬉しいことに、引っ越し先のアパートには同じ学年の子が3人。
しかもそのうち2人は女の子。正直ほっとしました。
クラスでも隣の席の子と仲良くなり、最初はなじめなかった環境にも日に日に自然と溶け込んでいっている様子が伺え安心していました。
ただ、ねこっちも含め部屋や家自体に一人でいられない子供たちなので、友達の家に遊びに行くにも同じアパートの子以外のところにはなかなか遊びに行けず私は歯がゆさも感じていましたが、
心配事の96%は起こらない。
いい親は心配しません。信頼するんです。
そんな斎藤一人さんの言葉も頭によぎり、9月の担任の先生との懇談会では
なにかお母さん心配することとかありませんか?
なんてはっきり自信をもって答えたのを覚えています。
心さみしくなる秋…登校しぶりの始まり
懇談会から数週間後のことです。
突然てんちゃんがおなかが痛い。と。
最初の数日は分団の集合場所まで私も一緒に行くことにしました。
しかし・・・
日に日に私から離れなくなるてんちゃん。
なんとか分団の列に送り出すものの泣きながら歩いてくわが子。
見るに見かね学校までの通学路はしばらく分団の最後尾をてんちゃんと手をつなぎ歩いていくことにしました。
でも・・・
学校の門まで来ると、足がピタっ。
私から離れません。
門に入れないのです。
抱きしめてみたり、話をして落ち着かせようとしたり。
でも泣きながら手を放してくれません。
仕方がないので教室までついていき先生に引き渡しました。
次の日。玄関でもうダメ。
なんとか泣くてんちゃんをなだめ、ねこっちもつれ車で学校へ送る。
10日ほどそんな日を続けました。
行きたくない!おなかいたい!学校休みたい!
登校前玄関で泣き叫ぶてんちゃん。
ダメだ!学校行きなさい!
クセになるから休ませてはいけない気がし、行かせようとする夫。
こんなに嫌がる娘を泣きながらでも学校へ行かせなきゃならいんだろうか・・・
2人の板挟みになりながら学校まで送って行き、かわいそうで涙が止まりませんでした。
担任や学校の対応
登校時に泣き出すようになり始めてすぐのことです。
泣きながら分団登校をする娘を見送った後、担任の先生に電話し状況を話しました。
てんちゃんの担任の先生は20代の男の先生。
その頃は学校に来ている日中はいつも通り元気に過ごせているとのことでした。
数日後、分団では登校できなくなった時、学校に「送っていきます」と一報いれました。
すると、担任の先生は「てんちゃんと話せますか?」と気持ちを聞こうとしてくれました。
しかしてんちゃんは首を振るばかり。
なんとか学校につれて行こうと説得して家を出ると、先生が迎えに来てくれました。
しかし、てんちゃんは「お母さんがいい。お母さんと行く。」
そう言い張るので先生は「学校で待ってるからね」と一足先に学校に戻り、てんちゃんは私と一緒に登校。そんなことが3回ほど続きました。
先生も最初の1週間くらいは何度か学校での様子を電話で教えてくれました。
やはり学校へ行ってしまえばだんだんいつもの様子を取り戻して元気に過ごせるんだとか。
ただ、急に泣き出してしまうこともありますと。
とにかく休み時間はてんちゃんも含めて生徒たちとたくさん遊んでくれていた先生ではありましたがいつも最終的には「なんででしょう。なにかあればいつでも連絡ください」と。
分団で私がついて一緒に登校しだしてからは、先生が通学路の途中で待っていてくれました。
学校が見えると私にしがみつくようになっていたので、先生が途中で待っていてくれるのはとても心強かったです。
それでもてんちゃんは私から離れないので、嫌がるてんちゃんを引き渡すようにつれて行ってもらったという感じでした。それでも担任の先生だからよかったんです。
ある日、担任の先生が通学路にいませんでした。
途中にいたのは校長先生。てんちゃんの状況や学校での様子を知る校長先生は、
「はーい、大丈夫大丈夫。学校行ったらなんともないでしょ。はいはい、行くよー。」
と半ば強引に泣く娘を連れていきました。親の私からしても複雑な心境でした。
わかるんだけど、せめてもう少し子供の気持ちに寄り添って対応してほしいのに、とやるせない気持ちになったのは確かです。
毎日なるべく学校へ行く方向に気持ちを持って行かせ一緒に登校しました。
担任の先生は門で待っていてくれるようになり、その様子を知ったクラスの子たちも先生と一緒にてんちゃんを待っていてくれるようになり、先生のいないときは上級生やクラスの子が先生を呼びに行ってくれることもありました。
やがて門に先生はいなくなり、クラスの子が待っていて連れて行ってくれるという状況になりました。
そうなるとまたなかなか私から離れないてんちゃんですが、一歩を踏み出そうとするタイミングで「ごめんね!お願いね!」とランドセルを押し出しクラスの子に連れて行ってもらう日々。
そんな状況も長くは続かず・・・
門で立ち止まっては、クラスの女の子が登校してくるのを待ち一緒に行ってもらう。
その頃にはもう先生も門に現れなくなりました。
学校の様子も最初のうちは連絡がありましたが、迎えに行った門のところで先生に会った時にたまに状況を聞くくらい。
ある時はてんちゃんが
今日ね、授業中に立ったまま泣いちゃったの。
なんか急に悲しくなっちゃって。
え?それでそこからどうしたの?先生は?
先生何も言わなかったから立ったまま泣いてた。
でも足がつかれちゃったからどうしようって思ってそのあと座ったの。
何も言わなかったって・・・フォローくらいしてくれても。
これはもう先生任せではなく、娘と私の頑張りどころなんだと決心しました。
正直、途中から学校の対応に対して「こういうことがあったらもっと学校と連絡を取り合ったりカバーしてもらえるものかと思ってた」という気持ちも生まれました。
学校にはスクールカウンセラーも定期的に来ているんだし、そういうところの利用を勧めるだとかもなかったので自ら市の相談機関は何があるのか調べたりもしました。
しかしまずは学校云々ではなく親としてできることをすればいいと考えました。
登校しぶりの原因は?
学校での様子を聞く中で原因はわかりませんでした。
とにかく帰ってきても元気がない毎日。
それでも夜になるにつれ少しずつ気持ちを取り戻していたので、夜寝る前に、
何かあったの?なんで学校行きたくないの?
聞いてみるけどこれといった答えはてんちゃんの口から語られません。
Tくんがたたいてくるからやだ。
そう言うけれど、Tくんは前からそういう子だからそれだけが原因とも思えず。
私から見てなんとなく心当たりのあるきっかけは席替え。
クラスでただ一つの3人席になり両隣が男の子になった時からかな、と。
それに加え帰り道、同じアパートの二人の女の子に意図的に置いていかれる。
この状況を見て下校時に門まで迎えに行くことにしました。
それからもう一つ。私と夫がでかけた日。
てんちゃんの早帰りの日だということをすっかり忘れていて、てんちゃんの帰宅時に家が留守。
帰ってきてピンポンしても家に誰もいない!!
ありがたいことに同じアパートのこの家で待たせてもらっていましたがかなり泣いたそう。
てんちゃんを不安にさせてしまいました。
それ以来学校行事にはすごく気を付けています。
引っ越し、新しい環境。
子供は順応するものだとホッとしていた矢先、心のどこかで心配していたことが現実となり毎日悩む日々でした。
学校だけじゃない!なにもかもが憂鬱になる
このころ明らかに娘の表情は以前と違いました。
いろいろなことが楽しめなくなっている。
一番びっくりしたのは、すごく大好きで仲のいい従姉妹と遊んでいても楽しくなさそう。
時には冷たく当たって従姉妹の気持ちを傷つけてしまうこともありました。
今までのてんちゃんには考えられないことです。
てんちゃんの状況はわかっていましたが、従姉妹に対する態度に夫も我慢できなかったようで
大切な人を傷つけてしまうことがどんなにひどいことなのかてんちゃんを叱りました。
でもやっぱり、この時のてんちゃんには人より自分でしかなかったんだと思います。
夏から姉弟で水泳を習わせていました。
ここにも憂鬱の波が・・・。
脱衣所まで行ったものの「行きたくない」と。
泣く娘を説得し続けましたが根負け。
1ヵ月程休ませて様子を見るも、行くことはできず辞めました。
ねこっちまでも「おねえちゃんが行かないならぼくも行かない」と2人そろって退会。
それ以来てんちゃんは習い事をしたがりません。
登校しぶり母親の対応
原因がわからないにせよ、何よりも娘の気持ちを安心させてあげることが大事だと思いました。
親の私たちから見ても明らかにこの時期の娘は表情がいつもと違ったからです。
とにかく覇気がない。物事を楽しめない。
大好きな従姉妹にまで冷たい態度をとってしまうなんてよほどのことです。
母子分離不安?
てんちゃんの気持ちを聞くうちに知ったのが「母子分離不安」。
今日学校で泣いちゃったの。
だってお母さんに会いたくなっちゃったんだもん。
「お母さんと離れたくない」「お母さんに会いたかった」「さみしくなっちゃった」
学校へ行きたくない理由、泣いてしまった理由を聞くと必ずそういった言葉が返ってくるんです。
最初は「そんなことないでしょ」と思っていましたが、調べれば調べるほどてんちゃんは母子分離不安なんじゃないかと。
母子分離不安かもと思うてんちゃんの行動
- 家の中で一人でいられない。
- 家の中に両親がいないとわかると泣き出す。
- 学校から帰って鍵がかかっているとすぐに不安になる。
- 友達の家へ一人で遊びに行けない。
- 習い事の時間もずっと母親にいてほしい。
- 習い事をしている最中も母親の姿をしきりに探す。
- 宿題の間もずっとそばにいてほしい。
「お母さんに会いたい」は言い訳なんじゃないか?が払拭された瞬間でした。
これがてんちゃんの登校しぶりの原因かはわかりませんが、これをきっかけにとにかくてんちゃんを否定せず安心させてあげようという対応に切り替えました。
試行錯誤の上、母親の私がとった対応は、
- 私も朝一緒に分団で登校する。
- 帰りは門まで迎えに行く。
- 学校に行く前に「鏡の前で(o^―^o)ニコ~っ」とする。
- 「ついてる?」と聞き「ついてる。」と言葉を言わせる。
- 目標を決め、表を作り学校に行けた日はシールを貼る。
- 10日続けて登校できたらたまごっちを買う。
- 学校から帰ったら抱きしめる。
- カードを使って話を聞く。
- 夜寝る前に今日あった楽しいことを言い合う。
学校に行く前に「鏡の前で(o^―^o)ニコ~っ」とする
悲しいから泣くんじゃなくて、泣くから悲しい。
楽しいから笑うんじゃなくて、笑うから楽しい。
なにかでそんなことを読んだことのある私はまず行く前に鏡の前で笑顔を作らせました。
気持ちが前向きになる習慣です。
最初はこわばっていた顔も毎日することで笑えるようになってきました。
「ついてる?」と聞き「ついてる。」と言葉を言わせる
斎藤一人さんや五日市剛さんの本が好きな私なので、「ついてる」「感謝します」「幸せ」「ありがとう」という言葉を口にするようにしていますが、このころのてんちゃんはとにかく負の言葉の連鎖。
これじゃそういう毎日を招いてしまう・・・と、家を出る前に「ついてる」と言わせるようにしました。
毎日夫にも「ついてる」と口に出させて送り出していますが、夫は自分がついてると心底思っている人なので、仕事は色々あるにせよおかげさまで営業成績も順調です。
夜寝る前に今日あった楽しいことを言い合う
「今日どんなことがあったの?」と話を聞くのは簡単ですが、それまではいつもてんちゃんの口からは「こんないやなことがあってね」ということばかりだったことに気付いた私。
- いいことを聞く習慣を作れば、いやなことだけでなくいいことを見つけて過ごすことができる。
- 寝る前に良いことを口に出すことで、頭の中がプラスの状態で次の日を迎えることができる。
そう思い寝る前の習慣にしようと思いました。
今では楽しいことだけでなく、てんちゃんもねこっちも
お父さんはお仕事がんばってくれてありがとう。
おかあさんはおいしいごはんありがとう。
ねこっちはいつも優しいからありがとう。
私は自分が大好き。
と言葉を自分から付け加えて寝るようになりました。
『自分が大好き』というのも自己肯定感を持ってほしくて、付け足してほしいと私が提案した一つです。
10日間続けて登校できたらたまごっちを買う
たまごっちは夫の案です。
仲のいい友達がたまごっちを持っていたので、共通の話題ができて学校でも楽しいのではないかと。
なんとか学校に行かせようとした夫も、間接的ではありますが私のすることに口出さず協力してくれました。
てんちゃんを学校に送っていく間ねこっちが一人にならないよう、出社時間ギリギリまで家にいてくれたり旗当番をしてくれたり。毎日夫婦で話し合いもしました。
そんな夫の行動が私にはとても心強かったです。
これはよかった!子どもの気持ちを聞き出す魔法のカード
カードを使って話を聞く
子供はなかなか自分の気持ちを言葉にすることができません。
一方の親も理由のわからないこんなときどのようにコミュニケーションをとったらいいのかわからないのが現状でした。
そんな中出会ったのがこの本。
魔法のピットインカード
本についているカードを使って子供の気持ちを聞き出すものです。
これを使い始めてから、てんちゃんが自分のその時思っていることを言葉にすることができるようになりました。
その結果、私もてんちゃんの気持ちや問題を受け止めることができ、てんちゃん自身も自分が今なにがいやだと思っているかを明確にできるようになった気がします。
そんな顔してなにかあった?
このカードで聞かせて。カードでいうと今気持ちはどれに近い?
・・・これ。
だって私だけ仲間外れにされてる気持ちだったんだもん・・・
その日いやだったことや心の悩みは毎日違いました。
女の子の友達のこと。クラスの男の子のこと。時には姉弟げんか。
そんな日々を過ごし冬休みに突入。
長い休みに入って正直、ホッとしました。
毎朝の行く行かないから解放される・・・と。
学校に行く朝は、今朝は大丈夫かな?泣き出さないかな?スムーズに行けるかな?と気丈に振舞っていた私も頭がいっぱいだったからです。
案の定冬休みはおたがい学校の呪縛から逃れとても元気に過ごしました。
そして待ち受けるは冬休み明け。
行きたくないって言いだすかなぁ
始業式当日・・・心配したけど、結果大丈夫でした。
行き帰りの私の送り迎えは続けましたが、3学期が始まってから学校へ行きたくないは言わなくなったんです。
門から教室へ一人で行けない状況は続きましたが、うれしいことに毎日クラスの女の子が誰かしら門で待っていてくれてもじもじするてんちゃんを教室まで連れて行ってくれました。
それに表情も登校しぶりが始まった10月11月に比べたら全然違う顔つき!
それでも「朝ついてきて。」「帰りも門で待ってて。」とSOSはあったので3学期もそれには応えました。
少しずつ、少しずつ。
進級を目の前にした3月。
「帰りに門で待ってなくてもいいから家の近くの交差点で待ってて」とてんちゃん。
嬉しい成長の姿でした。
2年生になって
小学2年生新学期。同じアパートの子がさらに3人が入学して分団に増えました。
私はここだ!と思い、
てんちゃんは2年生、おねえさんだよ。
下の子たち1年生はみんな不安だから色々教えてあげてね。
そうはいっても自分の気持ちはなかなか切り替えることは難しく、てんちゃんだって新しいクラス。
わかってるけど・・・と言いながら、少しずつ一人でできることを増やしていきました。
朝は分団の集合場所まで一緒に行きますが、学校へは私なしで分団で行けるようになりました。
帰りも家まで帰ってくるようになりました。
1年経って・・・
2年生秋、今は学校が楽しいそうです。
ピットインカードを使って話を聞くまではなくなりましたが、今も行く前に鏡でにこっとしたり、寝る前に楽しいこと言い合ったりと言霊を大切にさせています。
浮かない顔して帰ってくることもありますが、話を聞くとすぐに気持ちを切り替えて外へ遊びに行けるようになりました。
1年生最後に学校で書いたプリント。
読んで涙が出ました。
親の反省
思えば登校しぶりになったころ、私も夫も子供の気持ちより親として威圧的に物事を押さえつけるような叱り方をしているんじゃないかということに気づかされました。
家庭内の雰囲気も、負の言葉の連鎖に加えイライラする親。
あれでは子供の精神状態に影響が出るのも当然だったのかもしれません。
今ではてんちゃんやねこっちに何か話すときは、目を見て子供の気持ちを受け入れたうえで親の意見を言うことを心がけています。
納得いかず泣き出したときはまず抱きしめる。
てんちゃんの登校しぶりは、こういう子供を受け止める、子供と向き合う大事なきっかけになりました。
もちろん毎回ちゃんとできているわけでもありません。
未だにイライラもします。
でも子供って親が思う以上にしっかりしている反面、繊細で、自分の周りの雰囲気や環境を敏感に感じているんだなと感じています。
去年は苦悩の半年でした。
今は学校に楽しく行ってくれている日常がなんてありがたいことなんだと感謝の毎日です。
てんちゃんは小2だけど、思春期の高校生みたいなところもあります。
てんちゃんだけでなくねこっちも、これから転校や様々な壁にぶつかることもあるかもしれません。
それでも、私はこの時の経験をもとに子供だけの問題ではなく親として、家族として、問題を見つめ直し対処していけたらと思います。
このブログが少しでも同じように登校しぶりに悩む親御さんのヒントとなればうれしいです。
コメント